【建具(ドア)の基本】建具(ドア)の開閉方法の種類と使い方

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リフォームプランナーのhanatomoです。

このブログは、お客様に好評だった提案をご紹介しつつ、これからリフォームを検討する皆さんのお役に立てるようなコンテンツを配信しています。
今回は、建具について、その種類と使い方を深堀していきます。

リフォームの計画の際、建具(ドア)の選定はお部屋の使い勝手を決める大切な要素です。
そのプランに合った建具(ドア)を選定することで、空間の使い勝手を向上させます。

そんな建具(ドア)の基本、開閉方法の種類と使い方について記事にします。

こちらは、参考として記事です。
建具メーカー、神谷コーポレーション湘南から2020年1月にリリースされた建具(ドア)の記事です。

トイレドアの記事ですが、神谷コーポレーション湘南『建具』は、フルハイトドアという、天井まで届く高さと上枠がない神谷の独特の納まりが特徴です。
上枠がないことで、扉を開けた時に部屋と部屋が連続した空間になります。
ドアの横枠の納まりが特殊なので、施工に注意しなければなりませんが、デザイン性を重視するクライアントさんにおすすめしたい室内建具です。

この記事の中で特出すべきは・・・

トイレのドアの上部についている「丸型の明かり窓」。

最近は、トイレのスイッチをホタルスイッチにして、明かり窓はつけないケースも多くありますが、この明かり窓のデザインが今一つというのが、正直な感想でした。
神谷コーポレーション湘南では、扉の上部に10mmのアクリルガラスを埋め込んだライン型のデザインで、スタイリッシュな扉になっています。
これなら、明かり窓が扉のデザインになっていて、見た目もかっこいいと思います。

建具とは

ちなみにですが、『建具』と書いて、『たてぐ』と読みますが、
皆さん、ご存じでしたか?

実は、クライアントさんに『建具』と説明していた時、
たてぐって、なんですか?」
と聞かれたことが多々ありました。

そのため、始めにクライアントさんとお話しする時は、扉やドアという名称でお話しするようにしています。
ですが、リフォームで作成する図面には、『建具表』があるので、『建具』という名称でも合わせて説明しております。

『建具』とは・・・

戸・障子など部屋をくぎるため、あるいは開口部を開閉するために設けるもの。

日本大百科全書引用

検索してみると、扉や障子など、開閉するためのものということがわかりますね。
この『建具』は、空間にとって、大切な要素です。
デザインも重要ですが、動線も含めてお部屋の機能を決定づけるものだと認識していただければと思います。
それは、建具の形式によって、空間の使い勝手が変わってくるからです。

建具の開閉方法の種類

建具の開け方の種類です。

☑開き戸:片開き戸・両開き戸
☑引き戸:片引き戸・引違い戸
☑アウトセット引戸
☑戸袋引込み戸
☑折れ戸

開き戸:片開き戸・両開き戸

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【片開き扉】
画像引用:神谷コーポレーション湘南 フルハイトドアのすべて | product – 神谷コーポレーション (fullheight-door.com)

片開き戸は、1枚の戸を左右いずれかの一方向に移動させることで開閉する戸です。

戸を開くスペースが、四半円形分、開く方向のお部屋に必要になります。
また、両開き戸は、2枚のそれぞれの扉を左右両方向に移動させて開閉する戸です。
両開き戸は半円形若しくは円形分のスペースが必要で、設置には片開き戸よりも広いスペースを要します。

室内の開き戸は、トイレやプライベートルームといった、密閉性が必要なプライバシーを重んじる空間に採用するのが適していると思います。
ただ、コストの面から専有部全般を開き戸で計画するケースが多いようです。
そのため、私の担当したリフォーム案件では、使い勝手や機能に応じて、引き戸を提案しています。

引き戸:片引き戸・引違い戸

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【片引き戸】
画像引用:パナソニック ドアの種類を知る | 室内ドア(内装ドア) | 室内ドア・フローリング・収納 | Panasonic

片引き戸は、1枚の扉を左右どちらかにスライドすることで開閉する戸です。

開く時、壁に沿ってスライドされるので、開き戸のような開閉時のスペースが不要です。
開いた戸は壁を半壁(通常の壁より薄い壁)にして納めるので、半壁の部分は、コンセントボックスの埋め込みができない、壁の強度が弱いなどのデメリットがあります。

引違い戸は、レールや溝の上で、2枚以上の戸を左右いずれかに引いて開閉する形式のものです。
2枚の扉の場合は2枚引違い戸、3枚の場合は3枚引違い戸・・・と複数の枚数にすることが可能です。

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【2枚引違い戸】
画像引用:パナソニック 画像データダウンロード | 住宅設備・建材 | 電気・建築設備 | 法人のお客様 | Panasonic

アウトセット引戸

壁の外側に上レールを設置して、そこでスライドして開閉する戸です。
レールは、天井若しくは、壁面に設置します。
壁の外側に扉がスライドするので、お部屋のスペースに扉の施工クリアランスを含んだ厚さ分出っ張ってきますので、廊下のような動線側に扉を設置する場合は、開閉時に廊下にいる人とぶつからないか注意が必要です。

ですが、壁の厚さをそのままに引戸がレイアウトでき、上レールの吊り戸なので、床にレールもなく、スペースも有効に使えるというメリットがあります。

複数の扉で構成して、大きな開口で部屋を仕切ることもできます。

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【アウトセット引戸】
画像引用:神谷コーポレーション湘南
フルハイトドアのすべて | product – 神谷コーポレーション (fullheight-door.com)

戸袋引込み戸

壁と壁の間である、戸袋に戸が引き込まれて収納できる戸です。

扉を開けると、壁に納まるので、扉の存在が消されてすっきりとした空間になるというメリットがありますが、壁の厚さが厚くなるというデメリットもあります。
ちなみに神谷コーポレーション湘南のカタログには、引込みポケット戸という名称で記載されています。

また戸袋引込み戸とは別に、2枚引込み戸や3枚引込み戸があります。
これは、戸袋がなく、開けた時袖壁の横に収納される形式です。
上吊レールタイプがあり、間仕切り扉として採用すれば、2室を1室にした時、床に余計なレールが出ないので、すっきりとした空間を作ることができます。

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【戸袋引込み戸】
画像引用:パナソニック 引戸は「動く壁」として、目立たせない | ハイドア採用事例 | ベリティスプラス | 室内ドア・フローリング・収納 | Panasonic

折れ戸

開閉時に折り畳みができる扉のことで、開口の幅によって連結している扉の枚数が変わります。
主にクローゼットや間仕切り用に使用します。

最近は、上吊りレールの商品があるので、開けた時に床にレールがなく、床がフラットになるので、物の出し入れに足元のストレスがかかりません。

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【折れ戸】
画像引用:神谷コーポレーション湘南 フルハイトドアのすべて | product – 神谷コーポレーション (fullheight-door.com)

簡単ではありますが、建具の開閉方法の種類について綴りました。
皆さんは、どの建具がお好みですか?

『建具』については、おすすめのメーカーについても記事にしています。
★【リフォームにおすすめ】室内建具メーカー3選
★【リフォームにおすすめ】おしゃれな室内建具メーカー2選

ご希望にあった建具(ドア)を選んで、素敵なリフォームを実現しましょう!

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