【提案の照明】意外と簡単!間接照明を取り入れた空間の演出

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リフォームプランナーのhanatomoです。

空間構成を決める要素として照明器具の選定が大切ということは、一般的に認識されています。
照明メーカーも技術の革新だけでなく、優れたデザインのものを商品化しています。
空間を華やかにするデザインされた、ペンダントやブラケット、スタンドライトも素敵ですが、建築と一体になった間接照明は、お部屋全体の照度をとるだけでなく、空間に奥行感を演出します。
ベースの照明として是非取り入れていただきたい照明計画です。

ベース照明をダウンライトだけでなく、間接照明と組み合わせることで、シンプルでありながらより居心地のよい空間をつくりませんか。

そこで・・・今回は間接照明について、綴っていきます。
間接照明で定評のある照明メーカー、大光電機のカタログから取り入れやすい照明計画をピックアップします。
間接照明を導入する際の参考としてください。

ダウンライトの選び方と配灯計画については下記に記事にしています。

この記事の中でダウンライトは天井に埋めこまれていて、
①天井から器具が出っ張らないこと
②光源が直接見えないこと
以上のメリットがあるので、リビング・ダイニングといった、くつろぐことを目的とした空間の照明器具としておすすめしました。

そこにもっと空間としての価値を上げ、光の効果で天井を高く見せたり、壁の素材をより引き立たせたりと間接照明をプラスすれば、より効果的な演出が可能です。

間接照明を選定する際に参考になるカタログは、大光電機『間接照明』がわかりやすく、バリエーション豊かな器具の中から選定できます。
また、大光電機の照明器具は、用途によって楽しいネーミングがされていますので、名前で器具を覚えやすく、器具がより身近に感じられます。

その中から、リフォームでも取り入れやすい天井と壁の間接照明計画の事例をピックアップします。
住宅に取り入れやすい手法ですが、空間をグレードアップする効果が抜群なので、新築はもちろん、リフォームでも参考になりますよ。

天井

間接照明の形状:4方向の事例

間接照明といえば、天井面を照らす手法をまず、思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
天井の間接照明は、天井を高く見せるだけでなく、照度を確保するのにも効果的です。

下記画像は、8帖程のリビングの天井に造作で照明を設置するアゴを作り、4方向に間接照明を仕込んだものです。
部分的にダウンライトやフロアスタンドなどの補助照明が必要な場合もありますが、間接照明でお部屋の明るさを充分に満たすことができます。

画像引用:大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

アゴの断面図を見ると、器具の設置する開口寸法は、高さ20cm、奥行20cmのスペースに納めていますが、一般的には、高さ15cm以上必要とされています。
20cmあれば、より光が綺麗に伸びて、美しい間接照明の光を演出できます。
この事例では、間接照明を設置するアゴの土台に幕板を作っていません。
照明器具は、建築造作で幕板を作らなくても照明器具の一面が幕板として機能している『ミニまくちゃん』が選定されています。
高さ3.5cm、奥行8.5cmの『まくちゃん』のその効果をそのままにコンパクトにしたのが、高さ2.7cm、奥行6.6cmの『ミニまくちゃん』です。

『ミニまくちゃん』
画像引用:
大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)
『まくちゃん』
画像引用:
大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lightin
画像引用:大光電気 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

間接照明の形状:2方向の事例

下記の画像は天井の2方向に間接照明を設置した事例です。
TVボードの壁面に対して垂直に間接照明の光が演出されています。
天井面に方向性が出るので、フォーカルポイントの壁をより強調させる効果があります。

画像引用:大光電気 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

アゴの寸法については、奥行25cm、高さ10cmとなっています。

一般的にはアゴの開口寸法の高さは15cm以上必要ですが、天井高さがとれない場合は・・・
①10cm程度の高さとし、奥行を25cmと深めに設定(幕板がなしでOK)
②高さが低いタイプの照明器具を選定する
事例は『ひゃくまる君』(高さ4.0cm・奥行10.0cm)を使用

以上の工夫で間接照明が可能になります。
詳細寸法は、下記の平面図と断面図をご参照ください。

『ひゃくまる
画像引用:大光電気 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

間接照明の形状:1方向

画像は、TVボード上部を1方向に天井面を照らす事例です。
1方向の場合、シャープな光のラインを演出できるのでモダンな印象になります。
アゴの土台は開口寸法が高さ・奥行とも15cmと一般的な寸法で幕板をつけています。

使われている照明器具は、ベーシックタイプの『シングルライン』
ベーシックですが、高さが約4.6cmと小型の器具です。

『シングルライン』
画像引用:大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

この事例は、TVボード上部の天井を一部下げて、間接照明を設置しています。
折り上げ天井の高さが充分に確保できない場合でも、間接照明を楽しむことができるのでおすすめです。
また画像は低い部分の天井の奥行を90cm確保していますが、空間のプロポーションによっては45cm~60cmともっと小さくしても可能です。

画像引用:
大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

アクセントウォールを演出する間接照明

壁を照らす、ベーシックな間接照明の事例です。
壁をタイルやアクセントクロスで設え、それを効果的に演出するのに間接照明はおすすめです。
テクスチャーを引き立たせ、陰影が出ることで空間を効果的に演出できます。

画像引用:大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

また、折り上げの幅は、照らしたい壁面に対して約3cm程度控えることで器具が見えにくくなります。
照明器具は、器具高さ3.2cm、幅3.0cmの『ミニライン』です。
開口寸法6.0cmと省スペースで間接照明の設えが可能です。

『ミニライン』
画像引用:大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

カーテンボックスを利用した間接照明

カーテンボックス内の、ドレープとレースカーテンの間に照明器具を仕込んだ事例です。
レースのカーテンの透明感や装飾性が引き立つ、おすすめの設えです。
布と布の間に光が広がり、ひだに光が入り込み陰影がでるので、タイルやクロスとはまた別の、動きのある質感が楽しめます。
器具が熱くならないLED照明だからこそ、この設えを可能にしています。

レースのカーテンの透明感がより引き立ち、光のシャワーが降り注ぐような印象を与えます。
画像を見ると、特に空間に装飾がなくても間接照明の効果で空間の奥行が出ているのがわかります。
器具はこちらも『ミニライン』を使っています。

床の段差を利用しつつ、壁の低い位置に光のラインを作る

壁の低い位置に建築で造作を作り、照明を設置する事例です。
この事例はダイニングキッチンとリビングの間に床の段差があることで、シーンによって光の見え方が変わります。
リビングは床から約77cmと、ソファの背もたれと同じくらい低い高さに照明器具が設定されています。
低い位置に光があるメリットは、落ち着いたくつろぎの空間を作れることです。

この事例の様にダイニングキッチンとつながった大胆な空間構成でなくても、リビング空間だけでも使える手法です。

画像引用:大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

器具は、『ひゃくまる君』を使用しています。
開口寸法が10cm程度でも器具内部でバウンドさせた拡散光で光がやわらかく広がります。

画像引用:大光電機 照明器具|大光電機株式会社 (lighting-daiko.co.jp)

まとめ

間接照明の導入として、大光電機『間接照明』から、取り入れやすい間接照明の計画をピックアップしました。
もう少し深堀りしたい方は是非、大光電機のカタログ、『間接照明』を開いてみてください!
必ず求める空間に適した照明器具が見つけることができます。

また、間接照明は調光を付けた方がより効果的です。
器具によって、色温度の変更ができる調色タイプがあり、電球色(2700K)から温白色(3500K)、昼白色(5000K)までが設定できます。
シーンよって使い分けたい場合は、調色ができる器具かもチェックしてください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

紹介した事例で特におすすめは・・・ 

*天井の事例では・・・TVボード上部の1方向の形状
*壁の事例では ・・・カーテンボックスを利用した形状 

以上の2例です!

また綴っていきます。 

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