リフォームプランナーのhanatomoです。
最近、都心の新築マンションの売れ行きも好調のようですね。
倍率の高いお部屋もあり、抽選という形式をとるディベロッパーさんもあるようです。
その中で、選択した住戸の仕様をカスタマイズして、なるべく満足のいく住み心地にしたいと思うのが、住み手の希望です。
ということで、今回は・・・
【新築マンションのおすすめオプション】
について記事にしたいと思います。
新築マンションを購入する時、大概の方は、周辺環境や交通の便などを調べて購入すると思います。
また、共用部については、イマドキの設備、例えば、宅配ボックスやレターパックが入る郵便ポスト、録画やタッチレスキーのできるインターホンなどが備えられているので、より便利な生活ができるアイテムがほとんどのマンションでそろっています。
これについては、特に心配はないでしょう。
では、専有部についてはいかがでしょうか。
新築マンションを購入時の大概は事前相談会といって、住戸内のプランやカラーのセレクト、オプションなどをインテリアコーディネーターと決めていくシステムになっているケースがほとんどです。
プランやフローリングや建具、キッチンの扉のカラーセレクトについては、販売会社によって決められているので、その中から選定するようになります。
決められた中から選定するので、好みのプランやカラーがない場合もあります。
ですが、その中で、ライフスタイルに合わせたプラン、お手持ちの家具や新規購入の家具を見据えたインテリアカラーテイストを選定せざる負えないのが現状です。
また、インテリアのカラーテイストは一つのパッケージになっていて、テイスト同士を組み合わせることができません。
この様にインテリアカラーについては自由度がないので、カスタマイズができないのですが、オプションとして比較的自由に選択できるメニューがあります。
ここでは、このオプションについて、次に挙げるアイテムを先行して選定しておけば、後々大々的な工事を行うことなく、模様替えやプチリフォームが可能というメリットがあるので、説明していきたいと思います。
新築マンションのすすめオプション
これは便利:ピクチャーレール
ピクチャーレールは、オプションでよくラインナップされているアイテムです。
リフォームでも比較的要望が多く、壁を傷つけることなく、絵を飾ることができます。
特に戸境壁(マンションの住戸と住戸の境の壁)が躯体(構造の壁)の場合、壁にビスなどの金物を取り付けることができないので、天井に設置できるピクチャーレールを、選定しておいた方がよいでしょう。
マンションが建築中に、インテリアオプションの相談会がある場合、選定できるピクチャーレールは、天井埋め込み型となっていることが一般的です。
一方、内覧会の前のインテリア商品の相談会でラインナップされているピクチャーレールは、専有部の建築工事が終了した後に開催されるため、露出型になります。
露出型は、天井面の軽量鉄骨下地があるところを考慮した仕上げ面に設置されるので、ピクチャーレール本体が見えるタイプになります。
金物が出っ張り、すっきとした印象にはなりません。
ですので、建築中のオプションで埋込型を選定した方が天井の納まりがきれいなので、おすすめです。
参考に下記の【天井先付けピクチャーレール】と【天井後付けピクチャーレール】を比較してみてください。
天井後付けは、レール本体が見えしまうのがわかります。
ただし、ピクチャーレールを設置する下部壁面に、エコカラットの様な、素材に凹凸やざらざらとした手触りのものを貼る場合は、素材をレールの金物にぶつけて納めるので、露出型を選定したほうがきれいに納まるケースもあります。
その場合、ピクチャーレールのフックは下記の画像のように、正面から引掛けるタイプになります。
意外と重要!壁の下地補強
壁の下地のオプションは、最近メニューに入っていることが多いようです。
一般的には、マンションの間仕切り壁は、LGS(軽量鉄骨)に、プラスターボードと呼ばれる石膏を主成分とした素材を板状にして、特殊な板紙で包んだ建築材料の上に、ビニールクロスを貼って施工されているケースがほとんどです。
プラスターボードは、安価でありながら丈夫で、断熱性・遮音性に優れています。
しかし、プラスターボードは、ビスや釘が打てません。
石膏ボード用アンカーというプラスターボード(石膏ボード)専用の金物がありますが、一つにつき約3kg程度までの耐荷重なので、絵画やテレビといった重量物には対応していません。
重量物を設置した場合は、重さでアンカーが抜け、プラスターボードがぼろぼろになってしまいます。
また、タオル掛け用に石膏ボード用を使った場合、タオル掛けが落下することが多々あるので、おすすめしません。
そのため、壁の軸組である軽量鉄骨の間柱間に、厚さ12mmの合板を入れて下地補強をし、ビスや釘が打てるような対応をします。
これが、壁の下地補強で、洗面所やトイレのタオル掛け、壁面収納を設置する予定の壁には、下地補強を選定しておくと、後々インテリアの自由度があがります。
また、最近はテレビをテレビボードに置く以外に、壁掛けにして、配線も壁の中に入れて施工するケースも増えてきています。
床に何も置かないので、スペースを有効活用するだけでなく、空間を広く見せる効果があります。
ただ、壁下地補強だけでは、ブルーレイやスピーカーからテレビへの配線は見えてしまいます。
そのため、例えば下地壁を造作して壁をふかし、壁の中に配線を隠す計画がテレビ廻りがすっきりとするのおすすめの手法です。
また、コンセントの位置もテレビを設置する壁の背面にすると配線が見えないので、コンセントの位置も床から高さを検討する必要があります。
こうした壁下地補強のオプションが新築マンションのセレクトメニューの項目にある場合は、是非チェックしてみてください。
このように、壁に家具やテレビなどの重量があるものを設置するには、下地補強が必要です。
できれば配置計画をして、オプション会に参加するとよいでしょう。
ちなみに壁掛けエアコンの想定設置位置にも下地は入りますが、こちらはオプションでなく、あらかじめ入っているのが一般的です。
これも便利:室内物干し金物
リフォームでも人気な、室内物干し金物です。
雨の日やバルコニーが小さい場合は、洗濯ものを手軽に干せるので奥様にリクエストされることが多いアイテムです。
よく使うのが、川口技研のホスクリーン・スポット型です。
天井に丸い取付金物を設置し、使用する時だけその金物にポールをつければ、一つに付き、耐荷重8kgまでの洗濯物を干すことができます。
天井面に2つ設置して物干し竿を通せば、タオルやシーツも掛けることができます。
長さが3段階に調節でき、洗濯物を干すときだけポールを取り付ければいいので、手軽に室内干しができるのがおすすめな理由です。
エアコンの壁が当たる付近に設置できれば、送風やドライで室内干しが効果的にできますね。
洗面所がおすすめ!開き戸を引き戸にする
大概の新築マンションの基本的プランは、各屋、開き戸になっています。
これは、開き戸の方が、コストが低く、また、密閉性が引き戸よりも高いので、個室としての性能を高めるメリットがあるからです。
ですが、もしオプションに引き戸が可能ならば、引き戸を採用してはいかがでしょうか。
採用する場合、おすすめの場所があります。
それは・・・洗面所です。
キッチンから洗面所へのアクセスが家事動線上、頻繁に発生します。
その時、開き戸だと、洗面所に行くたびに開けては閉めるという動作はしませんよね。
通常、開放したまま行き来した方が早いし、効率的なので、開放したままにすることが多いと思ます。
そうした、動作や動線を考慮すると、引き戸にした方が、開放したままでも壁に沿って扉が設置しているので、動線の邪魔になりません。
また、今までの経験から意外と洗面所の扉を開けたままにしておくご家庭が多いように感じます。
マンションの場合は、洗面所に窓がない場合も多いので、換気のために扉を開けたままにしているケースがあります。
上記のプランは、引き戸を各居室に多用した住戸です。
リフォームの事例ですが、クライアントさんからも引き戸のリクエストがあり、プランニングしています。
この様に、使い勝手を重視するならば、洗面所の扉は引き戸にすることをおすすめします。
おまけ:結論・トイレの扉は開き戸がよい
ちなみに、これは我が家の失敗談です。
子どもが小さい時に設計したので、トイレの戸を引き戸にして開放いつも開放できるようにしたのですが、引き戸だと、音や光が漏れやすく、特にプライバシーの必要なトイレには全く向いてなかったです。
子どもが成長することも考えると、開き戸が適宜だったと思います。
参考まで・・・
まとめ:新築マンションのおすすめオプション
それではまとめです。
新築マンションのおすすめオプションは下記の4つになります。
☑壁下地の設置
☑室内物干し金物
☑開き戸を引き戸に変更
上記に挙げたオプションを是非、検討・選定してみてください。
おうちが楽しくなるベースのアイテムとして、おすすめです!
また、以上のアイテムは、リフォーム時にもクライアントさんから要望の多いアイテムですので、リフォームにも活用してみてくださいね。
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