【2023年】リフォームにおすすめの室内建具メーカー3選

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リフォームを計画する際、室内建具(ドア)メーカ―の選定で迷われてはいませんか。
そんな、エンドユーザー様のお悩みを解決できればと・・・
【2022-2023年】リフォームにおすすめの室内建具メーカー3選をご紹介します。
それぞれのメーカーでおすすめな点がありますので、ポイントを押さえていただき、要望に合った建具を選定していただければ、きっと満足のいくリフォームができるのではないかと思います。

建具(ドア)の選定は大事な要素です。
前回の記事でも述べてますが、動線も含めてお部屋の機能を決定づけ、建具の形式によって、空間の使い勝手が変わってくるからです。
そのため、建具メーカーの選定は新築はもちろんのこと、リフォームでも大切です。
そんな空間の主要な要素である建具(ドア)について、10年以上リフォームプランナーを経験した筆者が各メーカーの建具について独自の視点で記事にします。

【2023年】 リフォームにおすすめの室内建具メーカー

パナソニック

リフォーム会社のほとんどがこのメーカーの建具をクライアントさんにご提案しているのではないでしょうか。
それ程パナソニックの建具は、リフォームする上で扱いやすい商材です。
この建具のおすすめな点とどんなシリーズがあるのか見ていきましょう。

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【パナソニック建具:ベリティス】
画像引用:電気・建築設備(ビジネス) | Panasonic

【おすすめな点】

①基本のベリティスシリーズは、木目シートが10柄、型が42種類の豊富なデザイン
②耐久性・耐汚性・抗菌の高いシートと反りにくいハニカム構造の優れた品質
③Uオーダーシステムで、サイズ変更やハンドル、丁番などの変更が可能
④納期がUオーダーをかけた場合でも最短で5日で出荷と、工期の短縮をサポート
⑤引き戸は戸先にソフトクローズ機構が標準装備
⑥金額は、ベリティス・PA型片開き戸で¥55,600~(税抜)
(2022,08,01~新価格)

シリーズについて

☑ベリティス
☑ベリティスプラス
☑ベリティスクラフトレーベル

以上3種類のシリーズです。
この中で標準として提案されるのは、ベリティスです。
少し詳しく解説します。

ベリティス:デザインと形式のラインナップ

表面の木目シートは10柄、ドアのデザインは約42タイプと種類が豊富です。
私が担当した案件ですが、木目シートでよく選ばれるのは、ウォールナットやチェリー柄でした。
選定したフローリングやお手持ちの家具との相性の良さから選ばれることが多いのですが、リフォームを機に一新して、しっくいホワイトやホワイトオーク柄など個性の強い柄を選定するケースもありました。
個人的な意見ですが、しっくいホワイトは、白が特に強く、部分リフォームの場合は既設の壁紙やフローリング、白色の家具などにマッチするか採用する時に注意が必要です。

【建具の形式の種類】
デザインのタイプによってラインナップが違いますが、開き戸・上吊戸・Y戸車引戸などアイテムのバリエーションが豊富です。
連動片引き戸(2枚・3枚)や3枚連動引違い戸といった特殊な建具のラインナップもパナソニックならでは。

【標準寸法】
ベースとなる片開き戸と片引き戸の固定枠の場合の寸法を挙げます。
デザインの種類で寸法のラインナップが違うので一例ですが、基準として参考にしてください。
◎開き戸:固定枠
幅は枠外寸法で735・755・780・825・875mm (トイレ用:650)
高さは枠外で2035mm
枠の見込み(奥行)は、90・110・155・172m
扉の厚さは36mm

◎片引き戸:固定枠
幅は枠外寸法で1445・1645mm
高さは枠外寸法で2035mm
扉の厚さは30mm

Uオーダー

サイズについては、Uオーダーというオーダーシステムがあり、1mm単位でオーダーできます。(枠共
幅: 枠外寸法 500~ 956mm(定価金額×1.25倍UP)
高さ:枠外寸法1700~2090mm(定価金額×1.25倍UP)
2091~2400mm(定価金額×1.3倍UP)
2401~2500mm(定価金額×1.7倍UP)

最近は標準サイズ高さでは低く、また空間をスタイリッシュに見せるために、建具を天井までの高さにすることが多いので、クラインアントさんの要望としてUオーダーを採用することが多いです。
ショールームで、標準高さとUオーダーで高さ2500mm程度にした建具を比較できるので見た目でどちらが良いかわかりやすいと思います。

ベリティスプラス

標準で枠外高さが2400・2500mmといった寸法のものはないのか?
その要望に応えられるラインナップとして、ベリティスプラスがあります。
建具の枠外高さが2400・2500・2700mmのランナップで、上枠のない2方枠やかくし枠、上レール埋め込みなど、細部に関しての設えがグレードアップできる商品です。

ベリティスクラフトレーベル

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【パナソニック建具:ベリティスクラフトレーベル】
画像引用:電気・建築設備(ビジネス) | Panasonic

50から60年代のトラディショナルデザインがベースで、DIYで好きな色を塗装でき、ハンドルも17デザイン37種類から選べる、自分流に『カスタマイズ』できる建具(ドア)です。
在宅ワークやオンライン学習など、おうち時間が増えた『今』を意識した商品です。
自分の好きな色にカスタマイズすることにより、心地よく過ごす空間を作ることができます。
パナソニックはいち早く時代のニーズを取り入れていますね。
この建具を使って、カフェのような設えの空間が実現可能です。

永大産業

永大産業の建具もリフォーム会社が提案することの多い建具の一つです。
木目シートのデザインやスタイルが豊富で、スキスムTは、鏡面やうづくりのラインナップがあるので高級感のある建具をつくることができます。
永大産業のおすすめ点は以下の通りです。

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【永大産業建具:スキスムS】
画像引用:スキスムS 2020 製品カタログ | カタログビュー (eidai-sangyo.co.jp) 

【おすすめな点】

スキスムSは定番での7色柄、型が31種類の豊富なデザイン
スキスムTはトレンドを意識した20色柄、型が33種類と豊富
③4つのデザインドアは、6種類の異素材を組み込むマテリアルミックスドアに
カスタマイズ可能
④縦小口に厚物エッジ材を使ったフラッシュ構造とシャープなデザインの框組み構造
⑤オプションで、サイズ変更やハンドル、丁番などの変更が可能
⑥寸法変更の納期が最短で4日でお届けと、工期の短縮をサポート
⑦引き戸は戸先にブレーキとクローズを備えたファインモーション機構が標準装備
⑧金額は、スキスムS のFF型片開き戸で¥52,200~(2022,08, 01~新価格)

シリーズについて

☑スキスムS
☑スキスムT
☑グランマジェスト

以上3種類のシリーズです。
この中で標準として提案されるのは、スキスムSです。
ですが、トレンドを意識したラスティックな風合いをご希望されるクライアントさんも多く、その場合、スキスムTをおすすめします。

スイスムSとスキスムT:デザインと形式のラインナップ

スキスムSは木目シートが6柄、ドアのデザインは31タイプ、スキスムTはトレンドを意識した木目シート20色柄、ドアデザインが33タイプとこちらも種類が豊富です。
スキスムTのカームグレージュやフェミニングレージュ、ハーバルブラウン柄は賃貸マンションの案件でも提案することも多く、借り手に対して現在のトレンドを意識したインテリア作りを実現できる柄です。

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【永大産業建具:スキスムT】
画像引用:スキスムT 2020 製品カタログ | カタログビュー (eidai-sangyo.co.jp)

【建具の形式の種類】
デザインのタイプによってラインナップが違いますが、開き戸・上吊戸・引き戸などアイテムのバリエーションが豊富です。

【標準寸法】
スキスムSの開き戸と引き戸の固定枠の場合の寸法を挙げます。

◎開き戸:デザインの種類で寸法のラインナップが違うので一例です。
固定枠の例
幅は枠外寸法で733・750・778・828・850mm
高さは枠外寸法で2028mm
枠の見込み(奥行)は、95・110・140・154・168mm
扉の厚さは開き戸33mm

◎引き戸:デザインの種類で寸法ラインナップが違います。
固定枠で幅は枠外寸法で1190・1450・1645・1732mm
高さは枠外寸法で2028mm
扉の厚さは30mm

寸法特注(オプション)

サイズについては、寸法特注で1mm単位でオーダーできます。(枠共)
幅: 枠外寸法  500~900mm(定価金額×1.2倍UP)
高さ:枠外寸法1750~2100mm(定価金額×1.2倍UP)
2101~2400mm(定価金額×1.3倍UP)
また、ハイドア枠外H2288mm、グランドハイドア枠外H2400mmがオプションで用意されています。
ハイドアが定価で¥13,500UP、グランドハイドアが定価で¥13,500UPです。
例えば2400mmの天井高さのリビング・ダイニングならば、ドアにグランドハイドアを採用して、建具の高さを合わせてはいかがでしょうか。
建具の上の下がり壁をなくすことで、開放的な明るい空間を演出できますよ。

グランマジェスト

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【グランマジェスト】
画像引用:グランマジェストカタログ<製品イメージ> | カタログビュー (eidai-sangyo.co.jp) 

高級感のある建具をご希望の場合はこちらのシリーズがおすすめです。
金属や石目調、天然木のような高級感のある表面材と、壁と一体に見せる効果のあるスリム枠が造作建具のような佇まいを演出します。
扉の厚さも40mmと厚く重厚感があります。
ご予算に余裕のある場合、検討してみるのも一考です。

リクシル

リクシルも人気の建具メーカーです。
ランナップを見ると、どちらかというとファミリー層向けで、若い感覚のデザインが多いようです。
他の2社と同様、リフォームに合わせた設定が容易されているだけでなく、人気のヴィンテージなインテリアを演出する商材が取り揃えられています。

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【リクシル建具:ラシッサⅮ】
画像引用:https://assets.lixil.com/content/lixil-assets/jp/top.html

【おすすめな点】

ラシッサSはスタンダードなクリエ6柄、
36種類の型(+アルミ建具2種類)と豊富なデザイン
ラシッサDは個性的なパレット7柄・6種類の型、ラテオ6柄・5種類の型、ヴィンティア7柄・6種類の型のデザイン展開
③樹脂を盛って凹凸を付けた木肌凹凸印刷層の追加でよりリアルな表情を実現
④木質系素材を使用したフラッシュ構造と本框組構造で上質な仕上げ
③特別仕様で、サイズ変更やハンドル、丁番などの変更が可能
④納期が特注品対応品の場合でも最短で3日で工場出荷と、工期の短縮をサポート
⑤引き戸は戸先にゆっくり閉まるソフトモーション機能が標準装備
⑥金額は、ラシッサS・LAA型片開き戸で¥60,000~(2022,09,01~新価格)

シリーズについて

☑ラシッサS
☑ラシッサD
☑ラフィス
☑ラシッサUD

以上4種類のシリーズです。
この中で標準として提案されるのは、ラシッサSですが、永大産業と同様、トレンドを意識したラスティックな風合いをご希望されるクライアントさんには、ラシッサDをおすすめします。

ラシッサSとラシッサD:デザインと形式のラインナップ

ラシッサSは木目シートが6柄、ドアのデザインは36タイプ。
ラシッサDは3つのレーベルがあり、
パレットは7柄・6種類の型、
ラテオは6柄・5種類のタイプ、
ヴィンティア7柄・6種類のタイプ
以上のデザイン展開です。

グレイッシュなインテリアにおすすめの柄は、ラテオのウォールナットとショコラオークです。
また、ヴィンティアは、レザーやアイアンといったインダストリアルデザインの家具に合わせて、人気のブルックリンスタイルを作るのに適しています。

【建具の形式の種類】
デザインのタイプによってラインナップが違いますが、開き戸・上吊戸・引き戸などアイテムのバリエーションが豊富です。

【標準寸法】
ラシッサSラシッサDのベースとなる開き戸と引き戸の固定枠の場合の寸法を挙げます。

◎開き戸:デザインの種類で寸法のラインナップが違うので一例です。
固定枠の例
幅は枠外寸法で648・734・754・780・824・868mm
高さは枠外で2023mm
枠の見込み(奥行)は、95・115・156・171・180mm
扉の厚さは33mm

◎引き戸:デザインの種類で寸法ラインナップが違います。
固定枠で幅は枠外寸法で1190・1450・1645・1732mm
高さは枠外寸法で2028mm
扉の厚さは33mm

寸法特注(オプション)

サイズについては、寸法特注で1mm単位でオーダーできます。(枠共)
幅: 枠外寸法  597~954mm (定価金額×1.3倍UP)
高さ:枠外寸法 1740~2425mm(定価金額×1.3倍UP)

※特注寸法の金額UP 率が一定でわかりやすいですね。

デザイン性の高いラシッサDで空間をコーディネートしたマテリアルボードをご紹介しています。よかったら参考にどうぞ。

ラフィス

ハイドアタイプの建具をお探しなら、標準枠外高さが2400mmのラフィスがおすすめ。
こちらのレーベルは、7柄、4種類の型が用意されています。
3方枠の枠の幅は6mmと薄く、上枠がない2方枠もセレクトできるのでスタイリッシュで開放感のある空間をつくることができます。
特注寸法は枠外高さ1700~2500までとなっていますが、納期が受注後本体が7日と他のレーベルより長いことが注意点です。
こちらのおすすめな柄は、単色のグレーやプレシャスホワイト、そして鏡面のピュアホワイトです。モノトーンを基調とした、シンプルモダンな空間を作るのに適しています。

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【リクシル建具:ラフィス】
画像引用:LIXIL ビジネス情報|画像提供サービス|ハイサッシ&ハイドア

以上、【2023年】リフォームにおすすめの室内建具メーカー3選でした。
どのメーカーもリフォームに適した工夫がされているだけでなく、デザイン性もグレードアップされていて、既製品の建具(ドア)とは思えない様なアイテムがありますね。

是非、この3社のショールームで実物を確認してください。
目指すインテリテイストを実現できるようなアイテムが見つけられると思います。

もう少し違うテイストやカスタマイズをお考えの場合は・・・こちらの記事をご参照ください。
★【2023年リフォームにおすすめ】おしゃれな建具メーカー2選

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